おもむろに彼のモノを取り出し、口腔内に含まれて薬師寺は驚いた。
たどたどしい舌使いが絶妙で、だんだん熱を持ってゆくのを感じていた。
首を竦め、はぁっと熱い息を洩らし、ビクッと身体を震わせる。
しばらくして、吾郎が急に顔を上げた。
「な、なんだよ?」
「やっぱ、俺……イれて欲しい」
「はぁ!?」
熱っぽい妖艶に揺れる瞳に、驚いたがそれ以上にドキッとした。
ひざの上に乗ったまま短パンから覗く足がとても艶かしく身体を起して、反転させる。
ベッドに組み敷くと、さらに色香を感じた。
シャツに手を入れるとそれだけで反応する。
顔を、シャツの中に埋め桜色した突起をギュッと摘む。
「ひゃぁっ」
小さな声が洩れて、プックリと立ち上がったもう片方を口腔内に含む。
「あっんっ」
「随分、可愛い声で鳴くじゃねぇか」
「っせぇな」
文句を言いながらも、頬を上気させる吾郎の突起をかりっと甘噛みした。
「……っ!」
だんだんと手を下に這わせ短パンの上から触れると、自然に腰が浮いているのに気がつき苦笑する。
ズボンと下着をずらし、秘部に手を当てる。
「マジでやらしい身体だな、茂野。腰浮かせて……。ココも吸い付いてくんぞ」
「やっ、言うなよっ」
秘部に触れて、クッと第2関節まで入れてすぐにギリギリのところまで抜く。
それを何度か繰り返すと、だんだん吾郎の息が上がってきた。
「あっ……薬師寺ィ……焦らすなよっ」
「茂野の中、熱ちいな……火傷しそうだ」
「なぁ、早くイれろよ」
ハァッと髪をかきあげながらそう言う吾郎に、薬師寺は苦笑した。
「可愛くねぇな。茂野……もっと可愛くお願いしてみろよ。そしたら挿れてやる」
もし、自分がそんな事を言われた日にはたぶん眉村を蹴飛ばしているだろうと思いつつ、指で相変わらず奥まで入れず微妙なところを刺激する。
「……っ」
「ほら、どうした? このままじゃ辛いんだろ?」
グッと、前立腺を一瞬掠めて吾郎の身体がビクッとしなった。
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