小さな吐息を洩らし茂野の腰が揺れる。
「あっ、……すっげー気持ちいいっ」
耳元で妖艶に囁く。
大胆に腰をグラインドさせ巧みな腰使いに異常な興奮を覚え、軽い眩暈がした。
「すげぇ感度。 ここもピンと尖らせて……やらしいな、お前」
指で胸の飾りを弾くと身体が震え締め付けられる。
口に含んで舐めるとそのたびにピチャピチャッという水音が部室内に響き次第に大きくなってゆく茂野の嬌声が鼓膜を震わせた。
「あぁっ……ソコ同時に攻められると俺すぐでちまうっ」
びくりと身体が仰け反り、堪え切れなくなったのか嬌声が切羽詰った声に変わる。
「もうイくのか? 天国見せてくれるんだろ?」
「そうだけど、こんなの反則っ……ぁあっ!」
反則ってなんだよってツッコミを入れようかと思ったがそれは敢えて無視して腰を掴んで前に押し倒す。
「ぅえっ? ちょ……薬師寺っ」
「お前にリードされてばっかでしかも一人でイかれたらたまんねぇからな」
尻を突き出し獣のような姿になった茂野が驚いて目を見開く。
それに構わず抜き差しすると直ぐに艶っぽい声が部屋いっぱいに広がる。
いつ誰が来るかもわからねぇ場所だから、尚更いつもより興奮する。
つい、此処がどこか忘れそうになって夢中で突き上げた。
その時――。
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