大晦日の夜、薬師寺は眉村家へ泊まりに来ていた。
二人で炬燵に入り年越しそばを食べていると、下半身に違和感を感じた。
「おい、何処触ってんだよ」
もそもそと股間をまさぐる手を掴むとキッと睨みつける。
その反応を楽しむかのように、眉村は表情一つ変えずそばを食べながら今度は足で器用に自身を刺激し始めた。
「……っ」
小さな二,三人用の炬燵の中で逃げられないように足首を掴みゆっくりと足を使って刺激を続ける。
「馬鹿やめっ! お前の親が来たらどうするんだよ」
「炬燵の中でならバレやしない。安心しろ」
「そういう問題じゃねぇだろ!!」
いたってまじめな顔で言われ、薬師寺は思わず叫んでハッと口を噤む。
そんな彼の様子などお構いナシに、眉村は炬燵の中に手を入れて器用にベルトのバックルを外すと力任せに薬師寺のズボンを引っ張った。
「お、おぃぃっ、何ヤル気になってんだよバカ!!」
慌ててそれを阻止しようと必死でズボンを握り締めるものの力比べで負けてしまい、足からスルリとズボンが脱げてしまった。
それに気を良くした眉村はさらに手を伸ばしいやらしく露わになった太腿をなで擦る。
「〜〜〜〜っ」
じわじわと広がってゆくもどかしい思いに、声を漏らしてしまっては彼の思うツボだと
わかっていても、一気に集中した神経がダイレクトに甘い快感を伝えてくる。いつしか天を仰ぎ始めたソレを握られ下着の上から擦られて自然と腰が浮いた。
「あっ、やめっ……」
肩を竦めてビクビクッっと反応を示す薬師寺に、異様な興奮を覚えた眉村は自らも炬燵の中でズボンと下着を脱ぎ、彼の下着も剥ぎ取ってしまった。
素肌に直接当たる炬燵の温度が少し熱いことに気がつき炬燵の中にもぐりこむと温度を弱にする。
そして頭を突っ込んだまま薬師寺の股の間に身体を割り込ませると、いきり勃ったものをパックンと口に含んだ。
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