眉薬 他

LoveSick


最近、よく佐藤から自慢話を聞かされる。

俺たちが同じ穴のムジナだとわかっているからだろうが、ヤツらの性生活の話を聞かされるのは正直ウンザリしていた。

だが、一つだけ気になる事が……。

あいつらは結構色々な道具を試しているらしい。

はじめは興味の無い話だと聞き流していたが、茂野が自分から積極的に強請ってくるようになったとか、いつも以上にヨがると言うのを耳にするとどうしても興味を惹かれてしまう。

「そ、そんなにイイものなのか?」

今日も新しく購入したという媚薬の話を30分ほど自慢げに語られて喉が鳴った。

「そりゃもう、吾郎君ってばイきっぱなしでさ全然離してくれないんだよ」

イキっぱなし……。

思わずエロい声で喘ぎまくる薬師寺を想像し鼻血が出そうになる。

興味ある?

と尋ねられ、鼻を押えながら思わず頷いてしまった。

「じゃぁ、これあげる。吾郎君で実証済みだから薬師寺にも充分キくと思うよ」

そう耳元で囁いて、ポケットになにやら包み紙を忍ばせる。

「コーヒー味だからさりげなく混ぜたら絶対に気付かれないと思うよ。

天使のような笑顔で悪魔の囁きを残し、健闘を祈るとばかりに手を振って佐藤は去っていった。

モドル/ススム





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