薄暗い部室。
少しジメッとしているソコは時として裏の社交場になるときがある。
静まり返った部屋の中、時々小さな嬌声が響いてくる。
「……っは……んっ」
「誰も居ないんだからもっと声を出せ」
「ばかっ、こんな事は部屋じゃないと嫌だっていつも言ってんだろうが……ぁあっ!」
不満そうに言うと、艶っぽい吐息を洩らしながら生理的に潤んだ瞳で睨みつけてくる。
そんな彼の姿は見ているだけで情欲をそそられる。
「そんなに待てない」
肌蹴たユニフォームの隙間に手を入れ尖った乳首を指で摘む。
片手で腰を持ち軽くイイ所を突いてやると薬師寺が息を詰めた。
「あっっ、ハァハァ今朝もシたばかりじゃないかっ」
崩れないようにロッカーの壁にしがみつき後ろからの刺激に何とか耐えようとする。
「お前の姿を見てるとついムラムラするんだ」
「なっ!? この万年発情期男っ! んぁあっ」
「そんなこと言って、お前もまんざらでもなさそうじゃないか」
クチュリっと卑猥な水音が響き、先走りで濡れた先端を指で軽く扱かれる。
「ふぁっ、ソコは……やめっ」
「やらしいな、今にもイきそうじゃないか」
耳元でわざとらしく囁かれ羞恥心で身体が燃えるように熱くなった。
「ん……ちがっ」
「違うのか? 俺の手をこんなに濡らして」
興奮したように囁く声。
突き上げる腰の動きに合わせて扱かれると強烈な快感に眩暈がした。
「ああっ、やべっ出る! ああっイきそうっ」
膝がガクガク笑い出し身体が大きく仰け反る。
あと少しで絶頂を迎える。
そう思った矢先――。
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