眉薬 他
LoveSick
ある日曜日の午後、渡嘉敷の部屋に阿久津と市原が集まっていた。
普段は滅多に行動を共にする事はないのだが3人にはある共通点がある。
それは、「薬師寺に好意を寄せている事」だった。
一人一人個人的にアタックしても中々上手くいかないため、連係プレイにしようというのである。
「でさ、なんかいい方法ないかな?」
そう渡嘉敷が問えば、二人はうーんと頭を悩ませる。
ただでさえガードが固い上に、常に遠巻きに眉村が目を光らせているため、思うように事が進まない。
「あ!こういうのはどうだ・・・・」
阿久津が何か思いついたらしく、二人にごにょごにょと耳打ちする。
「いいねぇ、ソレ!」
「じゃぁ、早速今夜にでも・・・。」
渡嘉敷の部屋に、怪しげな笑が木霊するのだった。
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