真面目に説明している姿は少しだけかっこよく見えたりもする。
ただのムッツリ変態かと思ってたら、俺より頭いいし……。
悔しいけど、わからないものは仕方がない。
暫く説明に聞き入っていると、ふと俺の太股に手が当たった。
偶然に当たっただけだと思い無視していると、今度ははっきりと手が股の付け根に乗ってきた。
「おい! なんだ、この手は」
「何の事だ?」
シレッと表情一つ変えずに視線を教科書に向けたまま手は際どい部分を撫で擦る。
「だから……こういう事は止めろって……っ」
睨んで見ても効果は無く、そればかりか閉じようとする股の間に自分の足を滑り込ませ執拗に撫であげる。
「気にするな。俺はこの方が集中できる」
「……っは……嘘吐け! こんなので集中出来るかっ!」
俺の反応を楽しむかのように眉村は薄く笑い割り込ませた足を俺の股間に押し付けてくる。
「フッ、どうしたんだ? たったコレだけで感じたのか?」
「っ五月蝿い!」
ツツっと下半身を撫でられ自然と腰が揺れる。
それは無意識の行動だった。
「どうした。さっきみたいに叩かないのか? それとも今から何をするのか期待しているのか?」
耳元で低く囁かれ、ゾクリと甘い痺れが背筋を伝う。
違うと、否定できない自分が悔しくて唇をギュッと噛み締めた。
「ちょっ、おまっこんなトコでサカんなっ!」
「部屋はエアコンから水が出て水浸しなんだから仕方ないだろう」
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