「何考えてんだ! こんなっ……ぅっ」
言葉は最後まで続かなかった。抵抗する腕を気にとめることなく下着の中に手を入れられ直接半勃ち状態だった肉棒に指が絡む。
「あっ、コラ! 触るなッ」
右手は服の中をまさぐり、耳を甘噛みされてゾクゾクするほど甘い痺れが全身を支配する。
「ふぅっ……ぁっ」
与えられる刺激に耐えかね、鼻に抜けるような甘ったるい声が洩れ思わず壁に手をついてそれに耐える。
「ずいぶんと敏感だな。一人でヌイてなかったのか?」
「お前にっ……関係ないだろっ……んっぁっ」
ふるふると身体を震わせて思わずはぁっと熱い吐息を洩らす。
眉村は、下着を膝まで下げるとピチャピチャと音を立てて秘部へ舌を這わせ始めた。
「あっ! 駄目だって……アァンっ」
堪らず頭を振って逃げようとするが、がっしりと腰を固定され身動きが取れない。
じわじわとせり上がってくる快感に足が震え膝に力が入らなくなり膝が笑い出す。
そんな彼の限界が近い事を悟った眉村はすっかり熱くそり勃った自身を宛がうと薬師寺が言葉を発する前に、一気に推し進められる。
「……うっ」
突然の衝撃に小さく呻き声を洩らし苦悶の表情を浮かべる。
「ば、バカッ! いきなりは痛てぇっていつも言ってんだろうがっ!」
慌ててひこうとする腰を押さえつけられ、激しく打ちつけられてだんだん睨んでいた視線が緩み文句を言っていた口からはうわずった声が出る。
「ぁ……っあっ」
声を洩らすまいと堪らず自分の口を押さえそれでもガマンできずに爪を噛む。
「ふぅっ!……ぁっぁっ……アッン」
「色っぽい声だな」
「ひぁっ!?」
耳元で低く甘い声で囁かれ全身の血液が一気に沸騰しそうな感覚に陥る。
膝がガクガクして、ともすれば倒れそうになるのを必死に絶えながら、与えられた快楽に身を投じる。
「あぁっ……眉村ぁっ!」
何度も彼の名を呼び、そのたびに激しく突かれて意識が飛びそうになった。
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