「はぁっ・・・ンッ!」
さっき果てたばかりのモノは再び勃ちあがり、肩を震わせ彼の与える快楽に呑まれそうになってゆく。
「そんな声を出すと、俺も我慢が利かなくなりそうだ」
眉村は、自らのズボンから取り出したものを秘部に押し当て一気に奥まで突きたてた。
その瞬間ものすごい衝撃に薬師寺は顔をしかめたが、彼が腰を打ち付けるとだんだんと恍惚の表情に変化してゆく。
「あっ・・・んっ・・・眉村ぁっ・・やッ・・もう少し・・ゆっくり・・ああっ」
少しでも気を抜けば突っ張っている腕が崩れそうになり、それを何とかこらえていた。
その時すぐ隣にある用具入れからカタンっと物音が聞こえてきて、薬師寺はハッと息を呑んだ。
眉村も動きを止め、ジッと息を潜める。
「・・・・まだ、誰か残ってたんじゃねぇよな・・・?」
「いや、俺が最後だったはずだ」
「ってゆーか、早く抜けよ・・このバカッ・・!」
未だ繋がったままの彼を睨みつけ、腰を退こうとしてガシッと掴まれた。
「ちょっ・・何のつもりだよ!!」
「俺はこんなとこで、止めるつもりは無い」
「はぁ!? な、何言って・・・あっ・・コラッ・・・う、動くなぁっ!」
「シッ! 隣に聞こえるぞ」
そう言いつつ再び腰を打ち付けられて、薬師寺はビクッと身体を強張らせた。
「やっ・・・抜けよッ・・・はぁっ・・・あっあっあっー・・・!」
すぐ隣の部屋に誰かがいることは間違いないようで時々カタンカタンと物音が聞こえてくる。
それが眉村を余計に煽ってさらに動きを早められ、薬師寺は少しでも声が洩れぬよう必死に口元を押さえて与えられる快楽に耐えていた。
「んっ・・は・・・ぁっあっあン・・あああッ」
けれど、激しさを増す行為に一度口をついて出た声が止まらず全身に甘い痺れが走る。
「声、でかい。もう少し静かにしろ」
「あっ・・・んな事ッ・・・わかってんだよッ・・あっん」
わかってはいるものの、隣に聞こえているかもしれないと思うと余計に感じてしまい、自分の思いだけではもう、どうにも止めることが出来なくなっていた。
今はただ、隣にいる奴がこの部室に入ってこないよう祈ることくらいしかすべはなく、ともすれば意識が遠のきそうになる感覚に何度も襲われる。
「あっあっあっー・・!俺、もう・・イキそッ・・はぁっ・・ンっ」
「俺もだ!!」
堪らず限界を告げると、眉村も眉をしかめ一気に激しく突き上げ、それにより、二人はほぼ同時に思いの丈を放出した。
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