眉薬 他

LoveSick


「ば、バカッっなに考えてるんだ!? こんなとこで」

暴れれば暴れるほど眉村も止まらなくなり制服の隙間に手を入れて顔を埋める。

「やっ・・・・ぁっ・・・コラッ・・・吸い付くなぁッ・・・」

右手で胸の突起をキュッと摘み、わき腹の辺りに唇を落とす。

熱を持ったその唇の感触に、薬師寺はゾクゾクッと感じてしまった。

「や・・ヤメロって・・・ぁっ・・・! 眉村ぁ・・!」

必死に抵抗して見るものの、うまく力が入らずに鼓動もどんどん速くなってゆく。

そもそも、病人のくせになんて力だ。と半ば呆れながらも眉村の行為に言いようのない興奮を覚えて背筋が震えた。

衣擦れの音が耳に残り、時々外から学生たちの日常的な会話が聞こえ、そのたびにビクッと身体を震わせる。

眉村の手は既にズボンのバックルを外し、下着の上から触れてきて、堪らず身をよじって抵抗した。

「これ以上すると・・・誰か入っててきたらどう・・・すんだっ!」

「その時はその時だ。」

「はぁっ!?・・・お前、なに言って・・・ぁっん」

しれっと言い放ち、下着をずりさげ口腔内に含みこむ。

「あっあっ・・・ダメッ・・ふっ・・・んんっ」

切なげな声を上げ、頭を振って抵抗するが声が洩れそうになり慌ててシーツを掴む。

ゆるゆると扱かれ、熱を持った口腔内に犯されて、いつも以上に敏感に反応を示しビクッビクッと身体を震わせてあっけなくイッてしまった。

はぁはぁと荒い息をついていると、中途半端に脱がされてたズボンと下着を剥ぎ取られ、あっと思うまもなく両足を持ち上げられて硬く反り勃ったモノを押し当てられた。

「お、おいっ・・・こんなとこでそれは・・ぅっ!」

グッと腰を掴まれて、文句を言う暇もなく内部に侵入してくるソレに堪らず薬師寺は眉をしかめた。

「あっ・・・あっあっ・・・はン・・・」

ギシッギシッとベッドが揺れて、互いの荒い息遣いと皮膚のこすれる音が部屋中に響き渡る。

すぐ隣はグラウンドで、カーテンは閉まっているもののいつ誰に見られるかもしれない。

保健室など誰がいつ入ってきてもおかしくない状況に戸惑いもあるがそれ以上にその特異な状況に興奮を覚え眉村にしがみついた。

「そ・・そんなっ・・激しくすると・ぁっ・・ああっ・・おかしくなるっ・・!」

「悪いな、薬師寺。どうにも止められそうにない」

「あっ・・・アッ・・・バカッ・・はぁっ・・熱いっ・・・」

身体の神経が一気に集中し、彼が上り詰めて行くのを感じて、顔を見ると、唇を塞がれた。

「んっ・・・んぁっ・・・」

ギュッとシーツを握り締め、身体を大きく仰け反らせ、互いに何も考えられないほど頭の中は真っ白でその行為に没頭した。

「・・・、イクっ!」

眉村が短くそう呟くとさらに激しく打ち付けられて薬師寺の中で果て、その感覚で彼も思いの丈を放出した。

/ススム





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