「あっ・・・ちょっ・・眉村ぁっ・・・もう。俺・・・無理だって・・・」
「なんだ、自分から誘っておいて、もうギブアップか?」
あれから既に、何度もイカされたが、それでも眉村は衰えることを知らず激しく突き上げられて、とうとう吾郎はギブアップした。
「・・・・っ当たり前だっての!しょっぱなからあんなに激しくヤって、さらに抜かずに3度目だぞ・・・いい加減無理だぜ」
肩で荒い息をしながら訴える彼に、眉村は苦笑した。
「もしかして、薬師寺ってこんなのいつもヤってんの?」
「・・・ああ、まぁ。これでも少しは手加減したツモリなんだが・・・」
「は・・・はぁっ!?」
相変わらずの口調で言われ、吾郎は素っ頓狂な声を上げた。
(ちょっとまて・・・、本気の眉村って・・・・失神してもヤりそおな勢いだったりして)
手加減していたと言われ、思わず頬が引きつる。
こんなにされるぐらいなら、寿也に苛められていたほうがまだマシだ。
自分が誘ったという事実は棚に上げて、吾郎はふとそう思った。
(こんな部屋に、あと2日もいたら、俺きっと立てなくなる気がする・・・・。明日朝イチで部屋に帰ろう)
乱れた衣服を整えて、はしごを上って薬師寺の布団へ。
けだるい倦怠感のおかげで、気が付けばすぐに夢の中へ旅立っていた。
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