明日は紅白戦の日。
今日は、出来れば控えたい。
でも、この状況は・・・
眉村はただ黙って俺の答えを待っていた。
「明日は紅白戦だろ? だから……」
俺は、眉村の顔を見ずに搾り出すように言った。
目が合うと、多分俺は・・・流される。
そう思ったから、敢えて視線を合わせなかった。
「・・・・・・そうか」
一瞬何か言いかけて、眉村はすぐに口を噤んでしまった。
なんとなく、気まずい。
俺自身の身体も熱く火照っていて、それが多分眉村にも伝わってるから、余計に気まずい。
俺から身体を起こして眉村のぬくもりが消える瞬間、俺はヤツの腕を引っ張った。
「なんだ・・・? 今日はシないんだろう?」
「・・・その・・、このままじゃ・・・お互い、辛いだろ・・・・だからっ・・・その・・・」
「・・・なんだ? 言いたいことがあるなら、はっきり言え」
「さ、最後までは、できねぇから・・・代わりに、お・・お前の・・・アレを・・・・して・・・・やるよ・・・」
「アレ?・・・してやる??」
必死になって言ってんのに、眉村は昼間の茂野と同じように首をかしげる。
お前も、早く気づけ!!
自分で真っ赤になってるのがわかると、余計になんだか恥ずかしくなった。
「アレってなんだ?」
「だぁっ・・・っ! もう、気がつけよ鈍感!アレつったらコレしかねぇだろうが!」
思い切って、股間に手を伸ばしたら、眉村はギョッとした顔で俺を見た。
「ほ・・・本当に・・・いい、のか!?」
「聞くな! いいから、お前は寝てろっ!」
恥ずかしすぎて上に跨ったまま布団を目深にかぶり、ジャージのズボンからヤツのブツを取り出す。
「おい・・・、なぜ布団をかぶる必要がある?」
このやろう! 恥ずかしいからに決まってんだろ!?
布団で遮断すれば、眉村に銜えてる姿みられなくて済むから。
そう思っていたのに、容赦なく布団を剥ぎ取られて俺はどうしていいかわからなくなった。
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