眉村SIDE
俺が移動教室の準備をしていたら、廊下の向こうから茂野が走ってくるのが見えた。
「よぉ、眉村。お前よかったなぁ・・・薬師寺が奉仕してくれるって言ってたぜ♪」
俺の肩をポンと叩いて、颯爽と佐藤のところへ走っていく。
一体何の話だ?
薬師寺が・・・なんだって?
奉仕って言うと・・・まさかアレか・・・?
聞き間違いじゃないことを願いながらふと顔を上げると、茂野が走ってきた方角から、薬師寺が走ってくるのが見えた。
「し・・・茂野は?」
「・・・・茂野なら・・・さっき佐藤となんか話してたぞ・・・・それより薬師寺」
「な、なんだ?」
息を切らして、俺の顔を見上げてくる。
「お前、そんなにシたかったのか・・・すまん気づかなくて」
「・・言ってる意味わからねぇ。・・・何を謝ってんだ?」
「だから、したかったんだろ? フェラ」
「!!!!!!」
茂野がそう言ってたぞ。
というと、薬師寺は瞬時に顔を真っ赤に染めた。
「茂野!! てめぇー!! コイツになんつー事言いやがったんだ!!!」
「どわぁっ!?」
・・・気の毒に。 茂野・・・。薬師寺のキレた時のパンチはマジで痛いからな。
乱闘騒ぎを起こしている二人を置いて、俺は移動教室へと向かった。
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