「で? どうして欲しいんだ?」
「・・・・・・・早く、入れて・・」
結局自分の欲に負けた俺がそういうのと、ほぼ同時に物凄い勢いでベッドにもう一度押し倒された。
すぐにグッとあてがわれて、身体が熱く火照って強張った。
「息詰めるなよ・・・歩」
「ん・・っ」
すごい圧迫感とともに押し入ってくる熱を感じ、燻ってた俺の身体は、より強い快感を得ようと自然に腰を揺らし奥へと自分でこすりつける。
「やらしいな・・・そうやって、アイツも誘ったのか?」
「あン・・・ッ違ッ・・・・誘ってなんか・・・ぁっ」
この時眉村の言ってるアイツが誰なのかって聞く余裕もないくらい、俺は感じてしまっていた。
だんだん激しく動かれて、ベッドのぎしぎしっという音がすぐ横から聞こえてくる。
「ああッ・・ッ眉村・・・・ッもッと・・ゆっくり・・あッアッ!」
「言っただろう?・・俺以外2度と寝れないようにしてやるって。今日は手加減ナシだ」
「あ!? う・・そっ・・あっ・・あんっああっ」
信じらんねぇ・・・コイツの手加減ナシって・・・どんだけだよ!?
ただでさえ激しいくせに手加減してるって言ってんだから、よっぽどなんだろう。
「はぁ・・・ぅっつあん・・・はっ・・やッ・・・」
腰が砕けそうになるくらい突き上げられて、そのたびに前立腺に当たって、すぐにイキそうになる。
「ああっつ・・も・・イクッ・・・はっ・・あんアッ」
「イきたきゃイッていいぞ。・・・その代わり俺が満足するまで止めないけどな」
「む・・無茶・・・ぁ言うなっ・・・あっあッん・・やべぇ、イクッ!!」
頭の中が真っ白になって、あっけなくイカされたけど、脱力感に浸るまもなく激しく突かれて、おかしくなりそうだった。
「あっ・・・やめっ・・直後にコレはきついってぇっ・・ああッ」
強すぎる刺激に、堪らず眉村の背中に腕を回した。
「あっ・・あッ・・お・・俺が・・・っつ悪かったっ・・・もう・・・しないからぁっ・・・ああんっ・・やめっ」
「当たり前だ。俺以外のヤツにこんな姿をさらしてたかと思うと・・・・・こんなもんじゃ気が治まらん」
「っ・ムリ!・・あはぁっ・・・これ以上は・・ッ・・俺ッ・・・壊れるッ・・はっ」
「壊れれば、いいだろう・・・?」
「だ・・ダメだっ・・ああっ・・あっ・・健っ・・はぁんっ・蕩けそ・・っ」
わけがわからないくらいに激しく抱かれて、やがて俺は意識を手放した。
気が付いたら俺はベッドの上で、眉村が心配そうに覗き込んでいた。
「大丈夫か・・・? すまない」
「別にいいって・・・元は俺が悪いんだし」
ってか、本当は佐藤のせいだけどな!!
「でも・・・お前、鋭かったんだな。驚いたぜ」
「なんの話だ?」
「何って・・・俺の態度がおかしかったから、疑ってたんだろ?」
「ああ、佐藤と寝たって話か」
「・・・・・・・ちょっと待て! お前・・・どうして相手が佐藤だって知ってるんだよ!? 俺は佐藤の名前なんか一言も・・・」
俺の問いに、眉村の口から信じられない一言。
「そのこと、佐藤から直接電話があったんだ。『薬師寺が誘ってきて我慢できなくって・・・』ってな」
「ちょ・・・ちょっと待て!! 何だよそれ!? てぇ事は・・・戻ってきたときから知ってたって事か!?」
しかも、間違った事実を伝えてるし!!
・・・・・・・恐るべし佐藤寿也・・・・
もう2度とアイツには一人で近づかねぇほうがいいな。
前/ススム