やっぱ気が付いてたのか。
「バカッ・・・俺だって・・好きで寝たわけじゃ・・・」
「問答無用だ」
「そ・・んな・・・ぁっ」
ピチャピチャと舌でわざと音を立てられて、ゾクゾクした甘い感覚が背筋を伝って俺は堪らずそこにあった枕を抱え込んだ。
「あ・・っふ・・あっん・・」
いつもなら、指突っ込んでくるのに今日はそれがねぇ。
それがなんだかもどかしくって、でも自分から突っ込んでくれとは言えないし。
どんどん膨らんで行く俺の欲求を、楽しむようにいつまでも同じところをペロペロと舐めている。
「あっ・・・も、いつまでも同じとこばっか舐めてんじゃねぇよ!」
「ん? もう欲しくなったのか?」
「ち・・・違う・・けどっ・・・」
「違うけど・・・なんだ?」
「・・・・っ」
あーっ! もう・・・気づけよ!!
バカッ!
それとも、確信犯か!?
「言わなきゃわからんぞ?」
どうして欲しい?
と太ももの付け根をなでながら言われて、堪らず身震いした。
「バ・・バカァッ・・今頃んなとこ触ってんじゃ・・・・ねぇよッ」
そんなギリギリのところ触られたら・・・我慢できそうにない。
「じゃぁ、どこならいいんだ?」
「・・・い、言えるわけ・・・ねぇだろ!」
「・・・・そうか、なら仕方ないな」
ふぅ・・っとため息をついて一旦俺から離れる眉村。
!?
ちょっと待て・・・ひょっとして放置プレイか!?
起き上がって、恐る恐る尋ねてみる。
「待てよ・・・どこ、行くんだ?」
こんな熱を持った身体じゃ・・・辛くて仕方がないってのに。
「なんだ? どこ行こうが俺の勝手だろ。お前が言う気にならなきゃ、今日はおしまいだな」
お・・・おしまい!? マジかよ。
眉村の言葉に行き場をなくした燻ってる感情が疼きだす。
「こんな状態で・・・俺を放置するなよ」
「・・・じゃぁ、言ってみろ・・・どこ触って欲しいんだ?」
「・・・っ!」
「言えないか・・・。じゃぁ諦めるんだな」
「待てッ・・・言う・・言うから・・・こんな中途半端で・・止めないでくれ」
俺の言葉に、眉村はニッと笑った。
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