おいっ! 何も言わないのよ;;
ジッと俺を見つめる眉村。
一体なんだ!? 言いたい事があるならはっきり言えよ・・。
気になるじゃねぇか・・・。
ヤツは、一呼吸置いてから、こう言い放った。
「お前・・・最後に生理が来たのはいつだ?」
「・・・・・・・・・・・は?」
「最後に生理が来たのはいつだと聞いているんだ!」
「い、いや・・あのな・・・眉村・・・俺、男だぞ・・・。」
いつもなら蹴り倒してやるところだが、あまりにも突拍子もない事を言い出すから、思わず間抜けな声が洩れる。
「わかっている。 だが、それはどう見ても妊娠の兆候じゃないか! 早く答えろ!」
何を血迷ったのか真剣な顔で俺の肩を左右に揺さぶる。
つーか・・・・コイツ・・・本気で阿呆だろう・・・;;
すっかり正気を失ってやがる。
「俺に生理があるかっ!!!ボケ!!!!」
とりあえず目を覚ますために、履いていた上履きで思いっきりぶん殴ってやった。
全く・・・野朗にんなもんあるわけねぇだろ・・。
とりあえず、明日病院行ってくるかな。
結局食えなかったモンを厨房に戻して代わりにオレンジを数個かっさらって部屋に戻る。
この時俺は、 眉村のカンが珍しく当たっていることなど知る由も無かった。
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