…………ここは一体何処なんだ……?
頭が異様に痛い。
俺の身に一体何が起こったのか…
見知らぬ場所を眺めぼんやりと考える。
辺りを見回すと何かのダンボールが7いくつも積み上げられてそれらの多くは埃をかぶって白くなっていた。
どうやらここは使われていない倉庫らしい。
とりあえず、俺はやばい状況にいるってことだけは理解できた。
慌てて身体を起こそうとして、四肢の自由が利かないことに気がつく。
ジャラッ
怪しげな金属音。
俺の両手はどうやら柱に鎖で繋がれているらしい。
「よぉ、気がついたか?」
倉庫内に響くムカつく声。
「・・・・・何のつもりだ?」
睨んでやると、奴等はフンッと鼻で笑いやがった。
「ソレに答える義理はねぇよ。」
「はぁ!?意味わかんねぇ・・・つか、闇討ちしなきゃ話も出来ねぇなんて肝っ玉のちいせぇヤツだな。お前ら4人もいて正々堂々科かってこれねぇのか?」
「んだとぉ!!」
俺の言葉が気に障ったらしく右の頬に鈍い痛みが走った。
それと同時に口に広がる鉄の味。
「へっ、てめぇらみたいなへなちょこパンチ効かねぇよ。」
「!!」
鈍い痛みとともに今度は左。
殴りたきゃ、殴ればいい。
こんな負け犬に屈する俺じゃねぇけどな。
「気にいらねぇな。その目・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・。」
クイッと顎を持ち上げられて顔を覗き込まれる。
「よくみりゃ、結構綺麗な顔してんじゃねぇか。」
舐めるように見られて反吐が出そうだ。
あまりにもムカついたから、血の混じった唾を思いっきりプッと顔にぶっ掛けてやった。
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