「なに言ってんだ。緊張解すにはちょうどいいだろ?さ、行こうぜ。」
そのまま、ベンチに戻ろうとしたら、いきなり腕を掴まれて引き寄せられた。
「!?」
「まだだ・・・。まだ解れていない」
「・・・・あ? なに言って・・・・っ」
わけがわからねぇまま、ドンっと壁に押し付けられる。
「ちょっ・・何のつもりだ!?」
「解してくれるんだろう?・・・緊張」
グイッと顎を持ち上げられて眉村の目が光る。
「バ、バカッ・・なに考えて・・・・っ」
「お前が言い出したんだから、最後まで責任を取ってもらわないとな。」
「責任って・・・俺はそんなつもりじゃ・・・っぁ」
俺の言葉を無視するかのように、やつの手がユニフォームの隙間から侵入してくる。
「敏感だな・・期待してるのか?」
「なっ・・・バカッ違う・・っ」
耳元で囁きながら首筋を舐められて、不覚にもゾクリと背筋が震えた。
「試合前に・・なにを考えてるんだ・・・ぁあっ」
「お前が、俺の精神安定剤になってくれると言ったんだ・・・最後までヤらないと効果はないからな。」
「な・・っふ・・ぁあ・・へ理屈言ってんじゃねぇよ・・バカッ!」
さっきの緊張でガチガチだったのが嘘みたいに、生き生きとしたコイツは、俺の気持ちなんかお構いなしにいやらしく太股を撫で擦りきわどい部分に手を触れる。
男ってのは単純な生き物で、体は勝手に刺激に対して従順な反応を示し始めていた。
服の中をまさぐっていた手が、胸に触れるとビビッと電流が走る。
「あ・・・ぁあ・・っ」
声を出したら思うツボだってわかってるけど、抑えられずに口から声が洩れた。
「ハァハァ・・やらしいな・・腰が動いてるぞ?」
「うっせ・・ぁあ・・誰のせいだよ・・っ」
ベルトを緩められ、尻にヤツの手が触れる。
たったそれだけのことなのに身体の芯がかぁっと熱くなった。
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