眉薬 他

LoveSick


ビクンビクンと体をしならせて、耐えてる。

ほんっと強情。

前立腺を集中的に強弱をつけながら腰を動かすと、さっき萎えてたモノがもう一度勃ちあがってきた。

「ほら、すごく感じやすいんだね。吾郎君と張れるんじゃないの?」

また勃ってるよ?

そう聞くと薬師寺は両手で顔を隠して、ぶんぶんと首を振る。

「んんっ・・・ふ・・ぁっ・・あんっ・・や・・んな事言われても・・わからねぇよッ」

この反応、意外と面白いなぁ・・・。

いつもの薬師寺が全然ノーマルですって顔して生活してるから、そんなヤツを鳴かせてるのかと思うとゾクゾクする。

「あっあっ・・・んふっ・・さ・佐藤・・っあ! も・・おかしくなりそ・・・ッ!」

本人は気が付いてるかどうかわからないんだけど、自分で腰を動かして僕が深く入るように調節してる。

「おかしくなるほど、気持ちいいんだ」

「・・ち・・違うッ・・っはぁ・・んッ」

この期に及んでまだ強がりを言う薬師寺。

その強情さは、吾郎君以上だ。

コレだけ、乱れててよくそんな事が言えるよ。

「あっああっ・・・やぁっ・・・止めろって・・・っつそんなにすると・・・はぅ・・っ」

僕も結構やばくなってきて、さらに動きを早める。

そしたら僕にしがみ付いてきて、なんかもう何も考えられないみたいで、喘ぎ声だけが響き渡っている。

「ヤバイッ・・・出すよ、薬師寺っ!!」

「あッ! あっあ・・ダメッ・・俺もイクッ・・・健っ!!!」

僕が果てるのと、薬師寺が果てるのは、ほぼ同時だったんだけど――。

「どうして、僕といるのに眉村の名前呼ぶのさ!?」

「ハァ・・ハァ・・し‥しかたねぇだろ、とっさに思い浮かんだんだから」

荒い息をしながらそういう薬師寺。

僕とシテる最中に眉村が出てくるなんて。

許せないな。

「・・・っ、その・・悪かった」

しゅんとうなだれる薬師寺に僕は精一杯の笑顔で答えた。

「大丈夫だよ、薬師寺・・・気にしないで。・・・君の恋人なんだから仕方ないよ」

僕の笑顔に騙されて、薬師寺はあからさまにほっとした表情を見せた。

/ススム





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -