眉薬 他
LoveSick
部屋中に響き渡る卑猥な水音。
刺激に対し身体は従順で俺の意思に反して快感をダイレクトに脳に伝えてくる。
「あ……っは……」
熱く火照った肌を貪るように抱きしめられ細い指先が内部を侵食していく。
「もう三本も入ったぞ」
「ん……ぁっ! ンなことイチイチ言うな! バカッ」
「フッ、そろそろいいか……」
床に押し倒された状態のまま膝を抱え込まれたった今まで陵辱していた指が引き抜かれる。
俺は次に来る衝撃を想像し、堪らずギュッと目を瞑った。
パンパンと打ち付けられるたびに洩れる嬌声。
抑えなければと頭では理解していても気を緩めると自然と声も大きくなってゆく。
「あっ……あっン……っ眉村っ」
「声を立てるな。誰か来たらどうする」
そんなことはわかってんだよ! と言ってやりたい気分だったが今はそんな余裕すらなく、自分を見失わないようにするのが精一杯だった。
キュッと締め付けると、限界が近いのが伝わったのか腰を掴んで一層激しく突き上げてくる。
「ん……っぁあっ! も、出る……っ」
「クッ、一緒にイッてやる」
目一杯突き上げられて、頭の中は真っ白。
身体を弓なりにしならせて欲望を吐き出した。
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