部屋のドアを開けるなり、眉村はいささか乱暴に薬師寺の背中を押した。
その勢いでつまずきそうになり、キッと彼を睨みつける。
文句を言おうとして振り返りざまに肩をぎゅっとつかまれ、強い力で抱きしめられた。
「ま・・眉む・・・んっ」
言葉を発する前に激しく唇を塞がれて、身体がカァッと火照りだす。
深く貪欲に口付けられて、急に膝に力が入らなくなった。
「んは・・ぁっ・・・まゆむら・・・っ」
カクンっと崩れ落ちる瞬間に腰を引き寄せられ、薬師寺はコレでもかというほど真っ赤になった。
「・・・誰にも見せるな」
「・・っはぁ・・?」
「そんな無防備な姿・・・・誰にも見せるんじゃないっ!」
切なげに囁き、再び口付けられる。
薬師寺は彼が何を言っているのかよくわからずに、されるがままに身体をもたれかける。
「んっつ・・・苦しいって・・・眉村ッ!!」
気がつけばスカートを捲り上げられ、下着の中に手を入れられて、ビクンッと身体が跳ね上がる。
「あっ・・・ヤメッ・・・」
慌てて、その手を引き離そうとするが、自身をゆるゆると扱かれて上手く力が入らずに熱い吐息が漏れ出す。
「は・・・ぁ・・・っんっヤだって・・・バカッ」
「こんな格好で歩かれたら・・・・誰だって我慢できるわけない・・・っ」
「・・・っ。止めろよっ・・・んっ・・・ふっ・・・ぁっ」
「こんなにベタベタにして・・・止めろは・・ないだろ?」
「あっ・・・あっ・・触るなぁ・・・っ」
「触るな?・・そのわりに、俺の指に腰が絡みついてくるぞ・・・誘ってるみたいだな・・・」
「・・・んんっはぁ・・んっ違うッそんなんじゃ・・・ないッ」
膝がガクガクして、立っているのもやっとの状態で時折下着の中からクチュクチュッと音を立てられ、恥ずかしさのあまりに、眉村の腕を掴んで懇願する。
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