眉薬 他
LoveSick
「・・・また、爪を立てたな。」
ヒリヒリする背中の傷を感じ、ベッドでぐったりと横になる彼と見比べる。
「悪かったよ・・・・でも、仕方ないだろ?」
「なぜだ?」
「・・・うっ! それはッ」
まさか、無我夢中に彼を求めていて、無意識の行動であるとはとても言えず、真っ赤になって顔を枕に埋める。
「お前が、激しすぎるから悪いんだよ!」
「俺のせいか?」
「当たり前だッ!」
「しかし、最近はお前のほうが自分から腰を動かしてるような気もするが」
「うるさいッうるさい!! 言うなバカッ!!!」
バンバンッっと持っていた枕で眉村の顔を叩き、恥ずかしさのあまりに布団を目深に被る。
そんな様子の彼に、眉村はほんの少し表情を緩める。
自分だけが、この姿を知っていると思うとこのままの状態でもいいかな、と思う眉村だった。
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