(眉村のバカッ。あんなに触るなっていつも言ってんのに。なんでわかんねぇんだよ!)
一足先に部屋へ戻った薬師寺は、先ほどの行為によって得た熱をもてあましていた。
湯上りというせいもあるが、それ以上に感じてしまった自分が悔しくて、ズルズルと眉村のベッドに腰を降ろす。
ちょうど、ソコに問題の彼が戻ってきて、キッと睨みつけると、眉村は苦笑した。
「まだ、怒ってるのか?」
「あたりまえだっ! ったく、どうしていつも部屋まで我慢できないんだ!」
「恋人なら、触れ合いたいと思うのが当然だろ?」
「だから、俺達の関係は知られたらまずいっ……って聞けっ!」
薬師寺の言葉は、隣に座って肩を抱かれたことによって、遮られた。
すぐ近くに唇があって、先ほど熱を持ったからだが、ゾクリとなる。
「聞いている。抱きたいんだ。いいか?」
「いいか? じゃねぇよッ! 全然聞いてないなお前」
力をぐっと込められて、ベッドに組み敷かれ、首筋に舌を這わされるとそれだけでゾクッと背筋に甘い痺れが広がってゆく。
服の中をまさぐれば熱を持った身体が妖艶にしなり更なる興奮を掻き立てる。
「やぁっ……あっ」
ズボンの中に手を入れられ既に熱くなったモノを扱かれて、全身の血液が一気に集中する。
「あっ……あっ……あふっ」
「随分と、早いな。ココもだいぶヒクついてる」
「ああっ! バカッ……あんっ」
グッと秘部に指をあてがうと簡単に指を飲み込んでゆく。
グチュグチュと卑猥な音が響き渡り思わず腰が浮いた。
そのまま、ポイントを執拗に責め立てると、段々と漏れ出る声も甘いものへと変わってゆく。
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