完璧生命番外編

※雄英卒業後


「ん〜……ううん」
「……どうしたんだ」
「んー、髪切ろうかな〜って……」
「ア?」
「長さ整えるばっかりでずっと長いままだったけど……ほら、中学まではずっと短かったでしょ?そろそろ戻してもいい頃かなって。わりと髪型も遊びつくした感じあるし」
「……」
「何?勝己くんはロングの子が好み?」
「別にそういうわけじゃねえけど」
「……髪いじるのやめてよ」
「そのままにしろよ」
「いいよ」
「悩まねえんか」
「長いの嫌になって切ろうと思ったわけじゃないし」
「へえ」
「勝己どんな髪型が好きなの?」
「別にどうでもい、……。……何でもいい」
「この流れでどうでもいいとか言われてたら今すぐ美容院に予約入れてた。……けど何でもいいもどうなの?」
「言わなくてもわかれや」
「言葉がたりなーい。せっかく言葉を介する生き物に生まれたのにもったいないよ。罵倒ばっかり」
「……ハーフアップ」
「勝己わかりやすいよね」
「てっめェが言えっつったんだろうがよ!!!」
「ところでハーフアップが好きな勝己くん、欲しいバレッタがあるんだけど?」
「……どこだ」
「駅前に新しくできた雑貨屋さん」
「……来週までに売れてなけりゃいいけどな」

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