三万打でボツになった文章

・ラブアトミック・エモーションのボツになったやつです。書いててちょっと違うな?とおもってやめたのが出てきたのでサルベージ
・当然未完です


爆豪が覚えている限り、ついこの間のことがあるまで自分と名前がまともに会話したのは小学校低学年が最後だったと記憶している。
生来ガキ大将気質だった爆豪と、気弱で大人しい性格の名前は、家が近いという接点がなければいくら幼少期だったとしてもそう親しくなることはなかっただろうし、爆豪がそういう幼少期を経ずして名前に惚れることもおそらくなかっただろう。幼少期の爆豪と言えば子分を引き連れて森や山に探検に行くことがしばしばあったし、名前はそれに着いて行きたがるような子供ではなかった。仲良くしていた(当時の2人はちゃんと仲が良かったのだ)勝己が「名前も来いよ」と言って手を引くので着いて行ったに過ぎない。本来は女の子とおままごとでもしているほうがよほど似合うような子供だったわけで。爆豪から離れてからが彼女にとっては自然な形であったと言えるし、そうなってからは彼女が爆豪のような派手な人間と関わる機会はめっきり減った。勝己はスクールカーストのトップを、彼が黒だと言えば白も黒になっただろうというレベルで独走していた。一方の名前はと言えば中腹かその少し下くらいに位置していて、本来であれば勝己の視界になど入るはずもないような存在だったわけだ。だから、仕方ないと言えばそうだった。勝己は自分が一番であることをもはや世界の常識レベルで自負していたし、現在とてそれは変わっていない。


ここまで!
これで薄暗いver.の続編書くかもです〜
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