▼2016/10/13 12:01
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夢主が最後、オールマイトの登場で心底安堵したのを少し情けなく思ってしまったのは、それまでにも「勝己なら」とか「勝己がいたら」とか考えてしまっていて、飯田くんのサポートとかもできなくて、それじゃだめだって自分を律してどうにか自分でもできることをしなきゃって考えたのにやっぱり助けが来たことに安心してしまったから、っていう理由です。
自分で全部何とかしなきゃとか思ってるわけではないし、それが自分にできるとも思っているわけではないけれど、でも全部他人任せなのも、誰かの助けを期待するばっかりでもダメだってことはよくわかっているくせに、その上で助けてくれるオールマイトの登場に安堵してしまった。っていう、まあ自己嫌悪みたいなものです。
もちろん、ヒーロー科とはいえ戦闘訓練だって数える程度にしかしたことないし、何よりまだ子供だから人に頼ることが悪いってわけでもないんです。夢主は直接的に敵に遭遇するの初めてですから尚更。ただ、夢主は幼い頃から「1人で何でもできてしまう幼馴染」と「誰よりもヒーローに近い心根を持った幼馴染」の傍にいて、その2人がどちらもヒーローに憧れているので、自分でも無意識のうちにヒーローに対する認識が歪んでしまっているんです。
夢主にとってヒーローというのは「何者にも臆さず、自分を省みず人助けできる存在」です。自分がそうなれるとは思っていないくせに、ヒーローを目指すならかくあるべき、って思っているので自縄自縛状態。
拗れた幼馴染の中で唯一まともだと思ったらこいつも全然まともじゃなかったっていう、そういう裏設定があります。


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