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そして翌朝−−。いよいよジムチャレンジ開会式の当日を迎えた。
身支度をして朝ご飯を済ませ、エントランスへと向かう。
エンジンスタジアムの受付に行くと、ユニフォームとチャレンジバンドを渡された。ジムチャレンジではバトルの時にユニフォームを着用するのが決まりで、チャレンジバンドは自分がジムチャレンジャーであることの証明になるらしい。
更衣室でユニフォームに着替え、舞台袖に待機する。
しばらく待っていると、開会式の開始を宣言するアナウンスが流れた。いよいよ……ジムチャレンジが始まるんだな。
バトルフィールドの中央にはスーツを着た中年のおっさ……おじさんと、秘書らしき女の人が立っている。けど……誰だ、あの2人?
「レディース・アンド・ジェントルマン! 私、リーグ委員長のローズと申します!」
ローズと名乗ったおじさんが、声高らかに宣言する。あの人リーグ委員長だったのか……。
「テレビでご覧の皆様も、会場にお越しいただいた皆様も、本当にお待たせしましたね!
いよいよ! ガラル地方の祭典・ジムチャレンジの始まりです!」
リーグ委員長のその言葉に、観客席は大いに盛り上がる。
1年に1度のイベントってホップも言ってたし、観客にとっては一種の娯楽にもなってんのな。
「ジムチャレンジ! 8人のジムリーダーに勝ち、8個のジムバッジを集めたすごいトレーナーだけが最強のチャンピオンが待つチャンピオンカップに進めます!
それではジムリーダーの皆さん、姿をお見せください!」
俺たちが待機している入口の反対側から、ガラルのジムリーダーたちが入場してくる。
あの人たちの紹介を聞きながら人数を数えて見たけど……8人どころか、9人いる気がすんだけど。
「1人来ていませんが……彼らこそ、ガラルが誇るジムリーダーたちです!
それでは、今年のジムチャレンジャーたちにも登場していただきましょう!」
ちょっと待て、9人じゃなくて10人いんの!? と思ったのも束の間。他のチャレンジャーたちに続き、俺もバトルフィールドに足を踏み入れる。
スタジアムの内部はサッカー場みたいな構造になっていて、バトルフィールドの周りを観客席が囲んでいた。
ここ以外のジムも同じ構造になってるんだろう。こんな大勢の観客席の中でバトルするのか……と、思わず生唾を飲んだ。
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