05
「ウールー・サルノリ、戦闘不能! メッソン・ヒバニーの勝ち!
というわけで……ユウヤ君とマサル君ペアの勝利だな!」
「やったぁ! ありがとう、ヒバニー!」
「凪もよくやったな、お疲れさん」
初めてのバトルは見事白星を勝ち取って終わった。
凪はどうやら姿を隠しながら戦うスタイルが得意らしく、あの後はずっと透明化しながらバトルしていた。
姿を消すことで自分の位置を悟らせず、攻撃のチャンスは逃がさない。
さっき"忍者"って言ったのは前言撤回。あの戦い方は"スナイパー"だわ。
「マサル、ユウヤ、お疲れ!
負けたのは悔しいけど、良いバトルだったぞ!」
ウールーとサルノリをボールに戻したホップが、俺とマサルの勝利を祝ってくれる。
そして傷薬を使って凪とヒバニーの体力を回復してくれた。
「どちらのポケモンもナイスファイト!
やっぱり思った通りだ。君にはポケモントレーナーの才能がある。
俺の願いは"ガラルのトレーナー皆で強くなること"。もちろん君もその1人だ。
ユウヤ君、ホップとマサル君……そして君のポケモンたちと一緒に強くなれ。
それがきっと、君を大きく成長させてくれるだろう」
「そうだ! なぁアニキ、俺たちが強くなるためにもポケモンジムに挑ませてくれよ!」
「なるほど。ガラル最大のイベント、ジムチャレンジに参加したいんだな」
(ジムチャレンジ……)
そういえば、昨日ホップの母親から聞いたな。
1年に1度開催されるポケモントレーナーたちのビッグイベントで、ガラル各地に点在するポケモンジムを制覇していく。
そしてシュートスタジアムで開催されるトーナメントで勝ち上がれば、チャンピオンであるダンデさんに挑戦する権利が与えられる……だったよな。
「よし、分かった。だがそのためにも、まずはポケモンに詳しくならないとな!
ユウヤ君、この先のブラッシータウンから東に行くとポケモン研究所がある。
君はそこでポケモン図鑑を手に入れると良い。博士には俺から連絡しておくよ」
「あざっす」
図鑑があるとポケモンの技も確認できるから便利だよ、と教えてくれる。
確かに自分のポケモンの使える技が見れるってのは便利だな。今後手持ちポケモンが増えた時に重宝しそうだし。
ひとまず、ポケモン研究所に向かってみるか。
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