05


「なんだったんだろ?」

「全く失礼な輩でした。姫のお優しい御心に感謝すべきです」

「僕、あの子にもう一度会いたいな! すっごく綺麗な目、実際に見てみたい!」

「……僕も、興味ある……」

「でも彼ら、一体どこの何方なのでしょうか?」

「プラターヌ研究所は有名だから連絡先も調べればすぐ分かるし、イタズラじゃないかしら」

「イタズラにしちゃーもうちょいやり方あると思うけどねぇ」

みんながそれぞれの意見を口にする中、烈が呆れたように部屋に入って来た。

「おいお前ら、いつまでここにいるんだ?
緑炎が“料理が冷めるってのに何やってんだアイツら”って怒ってるぞ」

「ヤバっ! みんな急ごう!」

バタバタと部屋を後にしキッチンに駆け込む中、私は最後のある瞬間を思い浮かべていた。



(白恵君、最後に何を言いかけたんだろう?)


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