04


「そうか、見つかったか。ならレイナたちの所へ戻った方がいいな」
「ねぇ、せっかくだからユイと碧雅も一緒に行こうよ!」
「そうだな、來夢達も喜ぶだろう」
「いいの? 私も久しぶりにレイナたちに会いたいなぁ」
「行くのは構わないけど、紅眞たちと合流しないとね。ていうかアイス食べに行かないと」
「義務になってる!?」


まあ元々その予定だったけどね。するとタイミングよろしく緋翠の「マスター!」と呼ぶ声が聞こえてきた。呼ばれた方を振り向くと、アイスを持った緋翠たちがこちらに向かってきていた。どうやら落し物を届けに行った私と碧雅のためにアイスをテイクアウトして気配を辿ってここまで来てくれたらしい。ご丁寧にカップタイプにしてドライアイスも入れてくれてるので冷たいままだ。


「ありがとうね緋翠」
「わー!みんなも久しぶり!」
「笑理に誠士じゃん!お前らなんでここに?」
「あの落とし物、笑理の物だったんだって」
「そうだったのですか。お久しぶりです、2人とも」
「賑やかになってきたな。そろそろ動いた方が良さそうだ」


確かに人……っていうかポケモンが増えてきたもんね。レイナたちは今日ピクニックをする予定みたいで、誠士君たちは飲み物やお菓子を買いに行ってたらしい。人数が多い方が楽しいしレイナも喜ぶだろうとお誘いをいただいた。わーい!誠士君お手製のお弁当楽しみ!


「…………」
「…………ふふっ。みんな楽しそうだね」
「……そうだな」


あ、久々の再会ではしゃいじゃってたけど、璃珀の紹介をしないと。幸矢君についても教えてもらいたいし。蚊帳の外になっていた2人を呼び、レイナたちの元へ向かおうと私たちは動き出したのだった。


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