02


202番道路の景色を堪能しながら進み、コトブキシティに到着した。PCで部屋を始めに確保し、一旦休憩。みんな性格もバラバラだから各々行きたいところも違うだろうと思い、希望を聞いたけど返ってきたのは予想外なもの。


「僕、あの時のアイスが食べたい」
「俺もー! アレ美味かったわ!」
「そうなのですか? なら私も」
「それじゃあ俺も便乗しようかな」
「みんなアイスかい!」


ある意味仲良しなのか……な? まあ私もあそこのアイス美味しかったし、また行きたいなと思ってたから良いけど。
休憩もそこそこに、目的地であるアイス屋さんに向かっているところで道の真ん中で何かが落ちているのを見つけた。小さくてよくわからなかったけど、近付くとそれはケーキとかのお菓子や水色を基調とした模様のアップリケだと分かった。誰かの落し物かな?


(新品みたいだし、ジュンサーさんに届けた方がいいよね)


みんなを外に出し、お金を碧雅に渡す。


「私これ届けてから向かうよ、先に行って食べてて」
「……一人くらいついてないと危ないでしょ。行くよ」


と言い紅眞にお金を渡しラリアットのように首を掴み歩き出す。首! 締まる! 何とか手を振り「行ってくるねぇ〜……」と死にそうな声で伝えた。碧雅の肩越しに見えた璃珀は面白そうに笑ってたので後で覚えてなよ?


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