01
ヨスガシティに滞在していた私の元に、1通の封筒が届いた。
送り主はナナカマド博士で、中には手紙と旅行券が入っている。
「ナナカマド博士から手紙なんて珍しいな。それに、どこの旅行け……イッシュ地方?」
聞き慣れない地名に疑問符を浮かべていると、璃珀と緋翠が声を掛けてきた。
「マスター、紅茶のご用意ができました。そのお手紙は?」
「ナナカマド博士から旅行券が届いたんだよね。
"自分は予定があって行けないから、良ければ
使ってくれ"って。行き先はイッシュ地方らしいんだけど」
「おや、随分と懐かしい地名だね」
そういえば璃珀は、私と出会う前まで色んな地方を巡ってたんだっけ。
どんな場所か聞いてみようかな。
「ねぇ璃珀、そのイッシュ地方ってどんな場所なの?」
「イッシュ地方はシンオウから遠く離れた地方でね。地図的にはカロスやガラルに近い位置にあるかな。
ポケモンたちもイッシュ独自の生態系を構成しているせいか、シンオウでは見られないポケモンが数多くいるよ」
他にも璃珀はイッシュ地方について色々教えてくれた。
その話を聞くにつれてすごく興味を持った私は、さっそく飛行機の予約を入れるべく電話を取った。
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