03
ガサッ! と植え込みの影から現れたのはフユカだった。
その隣からアレックスさんも姿を見せる。
「うおっ!? ビックリしたー」
「急に生えてこないでよ、心臓に悪い……」
こら碧雅、フユカをキノコか何かみたいに言うんじゃありません。
「フユカに……アレックスさんも!?」
「こんにちは、ユイちゃん。先週に会ったばかりだけれど」
まさかフユカとアレックスさんも来てたなんて……。
でも久しぶりに全員が揃って嬉しいなぁ。
「レイナに今回の話は聞いて来たけど、どういう風に進めるの?」
「まずは私たち4人でトーナメントを組んで、勝ち残った人がアレックスさんとバトルする形にしようかなって」
「僕はシード権というわけだね」
「試合ルールは1対1のサドンデス。
今回はメガシンカの使用は無しにしようと思うんだ。
バトルスタイルの土台を磐石にしてもらうための模擬戦だから、あまり気負わなくて良いよ」
ふむふむ、なるほど……。
滅多に無いチャンス、しっかり物にしなくちゃ!
[*prev] [next#]
TOP