06


「「終わったー!」」



学会発表はトラブルも無く、無事に終わった。

やり切った……やり切ったよ私たち! 達・成・感!

これが定期的にあるっていうんだから、ナナカマド博士とプラターヌ博士はもちろん、アレックスさんとコウキ君ってすごいな。

「お疲れ様、フユカさん。とても助かったよ」

「ユイ君もご苦労だったな」

こうしてお礼を言われると、引き受けて良かったなと思う。

私でも博士の役に立つことが出来たんだって、とても嬉しくなった。

「ところで、君たちはこのままカロスへ戻るのかね?」

「いえ。今日は1泊して、明日出発するつもりです」

それならばと、ナナカマド博士は研究所で年越し蕎麦を食べようと提案してくれて。

ちょうど宿を取ったのもマサゴタウンだったから、私もプラターヌ博士もお相伴に預かることになった。

そういえばこっちの世界に来てから、年越すの初めてだもんね。

年越し蕎麦はカロスに無い文化なのか、緑炎がちょっと興味深そうにしていて。

"せっかくだし教わったら?"って聞いたら"そうだな"って返ってきた。

「年越し蕎麦楽しみだね、ユイ」

「そうだね! お腹空かせておかなきゃ!」

「何杯食べる気なの」

道中色んな話をしながら、マサゴタウンの研究所へ向かった。


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