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コンテスト会場は大勢の観客で賑わっていた。

ポケモンコンテストはトレーナーじゃない人たちにとっても1種の娯楽になっているようで、座席も満員御礼だ。

「ふわぁ〜、ここがコンテスト会場……。どんなパフォーマンスが見られるかドキドキするね!」

「私も観客席から見るのは初めてだからなぁ」

まもなくポケモンコンテストの開幕が宣言され、コーディネーターたちが思い思いのパフォーマンスを繰り広げていく。

コンテストはジム戦と違って、パフォーマンスの華やかさだけでなく技の精度も求められる。

それに何より、"あくまで主役はポケモン"であることを忘れちゃいけないってこと。

華やかさにこだわるあまり、主役であるポケモンの存在感が薄くなってしまったらダメなんだって。

「自分のポケモンの特徴をよく掴んで、それを舞台で輝かせてあげるのがコーディネーターなんだと思うよ」

なんて、1度しか出てないのにねーってレイナは笑った。

全員のパフォーマンスが終わり、1次審査を勝ち抜いたコーディネーターたちが2次審査へ駒を進めていく。

2次審査で行われるコンテストバトルも、普通のポケモンバトルとは少し違った。

基本的なバトルの形式は同じだけど、どんな風に相手の攻撃を回避するか、はたまた相手の攻撃をどうやって自分たちの技に利用するのかで相手のポイントを削っていくみたい。

その後2次審査も大いに盛り上がり、ポケモンコンテストは大盛況で幕を閉じた。

"私たちもそろそろ出ようか"と出口へ向かう。

すると突然、背後から声が聞こえた。



「あれ、もしかしてレイナとユイ?」



その声を聞き間違えるはずがない。この声は……

「「フユカ!?」」

「久しぶり! コンテスト見終わったら連絡しようと思ってたんだけど、ここで会えるなんてすごい偶然!」

私とレイナの共通の友達・フユカだった。

隣では水恋さんと雅ちゃんが"こんにちは、2人とも"ってキレイに笑っている。

まさか同じ街でフユカにも会えるなんて、今日はラッキーな日だなぁ。

しばし再会を喜んだ後、ふれあい広場へ向かって歩き始めた。


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