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それから1週間後。

私たちはミアレ空港でシンオウ行きの飛行機を待っていた。

『シンオウ地方、楽しみだね!』

『そうだね……』

緑炎と白刃も久しぶりのシンオウに思うところがあったみたいで、念入りに飛行機の時間や大まかなスケジュールをプランニングしてくれた。

白刃はどちらかといえば、"要所要所でどう護衛するか"に偏ってた気がするけど。

今日は博士の代わりにアレックスさんが見送りに来てくれている。

「フユカちゃん、水恋のことを頼むね。これが彼女のモンスターボールだよ」

「はい、大事に預かりますね」

アレックスさんからモンスターボールを受け取る。

そう、今回の旅行は水姉さんも一緒だ。

コンテストを見に行くと言ったら、アレックスさんに頼み込んで同伴を許可してもらったんだって。

(まぁ水姉さん、前にアローラに行った時も寂しそうにしてたしね。
それに……)

「フユカと他地方へ旅行だなんて夢みたいだわ!
思い切り楽しみましょうね、フユカ」

「うん、そうだね!」

こんなに嬉しそうな顔を見せられちゃったら、断る方が無理!

水姉さんにはいつも可愛がってもらってるし、そのお礼も兼ねて一緒に行くことになったんだよね。

ボールの中で烈がボソッと"うわ……"って言ってたのは、聞こえなかったフリをしよう。

"まもなく、シンオウ行き・トゲキッス便が参ります。
お乗りのお客様は、搭乗ゲートへお越し下さい"

『飛行機が来たな』

『そのようだ。姫、搭乗ゲートへ参りましょう』

「そうだね。それじゃあ行ってきます。
みんなにお土産買ってきますね!」

「ありがとう、楽しみにしているよ。気を付けて行っておいで」

水姉さんと飛行機に乗り込み、指定の座席へ座る。

久しぶりのシンオウに心を躍らせながら、私たちはカロスを飛び立った。


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