06
あの後、私たちはフユカの提案でタッグバトルをすることになった。
くじ引きの結果、私とフユカ、レイナとナオトのタッグに決まった。
ちなみに、アレックスさんは審判役だ。その隣にはオレンジの髪の男の人と、水色のロングヘアの女の人が立っている。
男の人の方はリザードンの烈さん、女の人はラプラスの水恋さんだって紹介してもらった。
「フユカー、タッグバトル頑張ってー
」
お、おぉう……。
何と言うか、フユカにすごくデレデレだな……。
ハートが飛び交ってるのが見えるよ。
みんな苦笑いしてるし、烈さんに至ってはドン引きしてる気がする。
「もー水姉さん、あんまり気合い入れて応援されるとやりづらいよー」
とは言いつつ、フユカも満更でもなさそうだから仲が良いんだな。
「じゃあ、そろそろ始めようか」
アレックスさんの号令に、全員がボールを構える。
「來夢、レッツゴー!」
「頼むぞ、緋色!」
「お願いね、碧雅!」
「白刃、Saisir la victoire!」
4匹のポケモンがバトルフィールドに立つ。
そういえば、友達同士でバトルするの初めてだな。
「わぁ……! ナオトの相棒ってハッサムなんだね」
「あぁ、僕がトレーナーになった頃からの付き合いだよ。
フユカの相棒は、そのアブソルなのかい?」
「私の相棒はジュプトルの緑炎だよ。
最初は緑炎に出てもらおうと思ったけどね。
せっかく3人がカロスに来てくれたんだから、面白いもの見せてあげようと思って」
「「「面白いもの?」」」
私とレイナ、ナオトの声が重なる。
アレックスさんたちは何か気付いたような顔をしてたけど、何だろう?
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