05
「フユカ、久しぶり!」
「元気にしてた?」
研究所へと戻ってきたフユカは一瞬キョトンとした顔をして、すぐに驚いた表情へと変わる。
「レイナに……ユイ!? どうしてここに!?」
「エヘへ、会いに来ちゃった!」
「私もユイに誘われて、フユカに会いに来たんだよ」
「そうなんだ……。わぁ、久しぶりだね!」
3人でキャッキャと再会を喜び合う。
お互いナオトとアレックスさんを紹介し、応接間へと案内された。
「2人がこっちに来てることもビックリしたけど、まさか共通の友達だったなんてなぁ。
でも、また会えて嬉しいよ。シンオウとカロスじゃ、なかなか会える機会無いもんね」
「そうだね。私も便乗させて貰ったし、ユイに感謝しなくちゃ」
「たまたま運が良かっただけだよ」
その時、アレックスさんが何かを思い出したような顔をした。
「そうだ、レイナちゃんの名前を聞いて思い出したよ。
君は確か、ヨスガシティで開催されたポケモンコンテストを初出場で優勝していたトレーナーだね?」
「え゛」
アレックスさんの口から飛び出したコンテストの話に、思わず顔が熱くなる。
何でカロスの人がポケモンコンテストのこと知ってるの?
「も、もしかして……あの時のコンテストって世界中で放送されてたとか……?」
「あぁいや、違うんだ。
前に僕のポケモンが読んでいた雑誌に、シンオウのポケモンコンテストが特集されていたんだよ。
その中に君の写真があったものだから」
他地方向けの雑誌に載るとか聞いてないよ、テレビコトブキさん!?
「ポケモンコンテストかぁ……。カロスには無いから見てみたかったなぁ。
雅も好きそうだし」
「こ、今度シンオウに来た時に見に行こうね……」
私の演技が見たい、っていう意味じゃないことを祈ろう……。
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