02
それから1週間後──
私は碧雅たちと一緒に、コトブキシティの空港で待ち合わせをしていた。
「レイナたちと会うのも久しぶりだなー。
そういえば、翡翠は会うの初めてだっけ?」
『えぇ、そうですね。マスターのご友人……お会いするのが楽しみです』
碧雅も満更でもない感じだったし、紅眞もみんなに会えるからか数日前から楽しみにしていたな。
待ち合わせの時間も近付いてきたし、そろそろ来るかな?
「あ! ユイ、久しぶりー!」
声のする方へ振り向けば、そこには手を振りながら歩いてくるレイナの姿があった。
その隣では、知らない男の子が一緒に歩いている。
「久しぶり、レイナ! 元気にしてた?」
「うん、元気だよ!
あ、紹介するね。彼はナオト。
私の方から一緒に行こう、って誘ったんだ」
「初めまして。
君のことはレイナから聞いたよ。よろしくね」
ナオト君が差し出した手を取って握手を交わす。
い、イケメンさんだ……!
「こちらこそよろしくね」
「でも、本当に私たちも便乗して良かったの?
ユイが貰ったチケットなのに……」
「良いの良いの! 1枚で3人まで使えるみたいだし、遠慮しないでよ」
メンバーが全員揃ったところで、さっそく飛行機に乗り込む。
カロスへ向かう空の旅に、私たちは胸を躍らせた。
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