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それは、雲一つない晴天の日のこと。

私は紅眞と一緒にデパートに来ていた。

このデパートはここ数日前にオープンしたばかりで、開店セールをやっている。

お客さんも多くて、とても賑わっていた。

「ふわー、お客さん多いね」

「そうだなー。あ、姉ちゃん。入るぞー」

紅眞に腕を引かれてデパートに入ると同時に、パァン! と大きな音が響く。

「ふぇっ!? え、何何!?」

「おめでとうございます! このデパートにご来店くださった、1000人目のお客様です!」

大きな音の正体はクラッカーだったようで、床に散らばった紙吹雪をスタッフさんが片付けている。

「1000人目だと何かあるのか?」

「はい! お客様にはカロス地方への旅行券をプレゼントさせていただきます!」

「カロス地方!?」

カロス地方っていえば、フユカのいる地方だ。

また行きたいなーって思ってたけど、まさかこんなところでチャンスが巡って来るなんて!

「カロス地方かー。

良かったな、姉ちゃん! フユカたちに会えるかもだぜ」

「うん!」

「そちらのチケットは1枚で3人までご利用になれますので、是非ご家族やお友達と一緒に楽しんでくださいね」

3人か……。よし、せっかくだもんね!

買い物を済ませて紅眞と一緒にポケモンセンターに戻った私は、そのままある人物に電話を掛けたのだった。


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