04
3対3で始まったバトルは、私たちの勝利に終わった。
緑炎さんは宣言通り私のミスを的確にフォローしてくれて、終始お世話になりっぱなしだった気がする……。
ヤンキーたちは、あの後現場に駆けつけたジュンサーさんに連行されていった。
「勝てて良かったぁ……」
『まだそんなにバトルの知識付いてないのに首突っ込むからでしょ』
何も言い返せない……。
『まぁ、トレーナーになりたてなら仕方ないかもな』
緑炎さん……こんなところでもフォローしてくれるなんて。
でもその優しさが却って痛いです……。
隣に誰かが立った気がして、そちらに目を向ける。
黒髪の女の子のグレーの瞳と目が合った。
「君、雅が昨日会った子でしょ? 雅を助けてくれてありがとう」
「いえ、何かもう無我夢中で……。むしろ足を引っ張ってしまったというか……」
「初めのうちは仕方ないよ、気にしないで。
私はフユカ。で、ジュプトルの緑炎とビビヨンの雅、アブソルの白刃。
君の名前を聞いても良い?」
「あ、はい! 私はユイって言います。
パートナーはグレイシアの碧雅と、アチャモの紅眞です」
「よろしくね。ちょっとそこのカフェに入ろうよ。
さっきのお礼もしたいしさ!」
私はフユカさんと近くのカフェに入った。
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