06


「あ、いた! 
こら勇人! このデパート広いからはぐれないでってあれほど言ったのに!」

書店から姿を消した勇人を探すこと約1時間。

來夢たちにも手伝ってもらって探していたけれど見つからなかったので、迷子センターに行こうとした矢先に1本の電話がかかってきた。

電話の相手はなんとユイで、勇人と一緒にデパート入口付近にいると教えてくれた。

それで全員でデパート入口に向かったのだ。

『レイナ!
悪かったよ、勝手にいなくなって』

「本当だよ! すっごく心配したんだから!」

「まぁまぁレイナ、無事に見つかったんだから良しにしようよ」

「ホントありがとう。ユイが見つけてくれたの?」

「ううん、見つけたのは蒼陽だよ。
良かったね、勇人君。レイナが見つかって」

『おうっ! ありがとな』

さっきとは打って変わってニッコリと笑う勇人。

まったく、調子が良いんだから。

「それにしても久しぶりだね。ユイたちも買い物?」

「うん、そんなところ。
あ、蒼陽。欲しい服あるから、後で買っても良い?」

「ええ、1着くらいならいいですよ」

「やった!」

「誠士! あたしも欲しい服あるの!
買っても良い?」

「あぁ、構わない。
來夢は何かあるか? 笑理と一緒に見て回っていたのだろう?」

「私は特にないかな。私、オシャレとかよく分からないし」

「えー! 來夢ちゃん可愛いのにもったいない!
じゃあ私が笑理ちゃんと一緒に服選んであげるよ!
ほら! レイナも早く!」

「ええっ!? 私も!?」

この後、全員で買い物を楽しんだのでした、まる。


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