08

「雅ちゃん、お疲れ様。良いバトルだったよ」

『ありがとうございます。そう言っていただけるなら、頑張った甲斐がありますわ』

『よっしゃー! 勝ったー!
たまには違うトレーナーと組むのも面白いな!』

「紅眞君もお疲れ様! ナイスファイトだったよ!」

雅ちゃんと紅眞にそれぞれが労いの言葉をかけ、モンスターボールに戻す。

そして次のボールを手に取った。

「次は彼にお願いしようかな。璃珀君、Saisir la victoir!」

『うん。任されたよ、フユカさん』

「お願いね、悠冬君!」

『僕も頑張るね、ユイ!』

悠冬君がこっちを振り返ってニッコリと笑う。

あー、進化してもやっぱり悠冬君は天使だなぁ! あの笑顔、絶対プレミア付くよ。

璃珀相手にはちょっと分が悪いけど、やれるところまで頑張ってみよう!



「悠冬君、地ならし!」

「アクアテールで跳んで!」

璃珀がアクアテールを地面に叩きつけ、その反動を利用して飛び上がる。

そしてそのまま、空中からハイドロポンプを打ち込んできた。

体が重い分、素早さは璃珀の方が上。それなら!

「素早さを上げよう! ロックカット!」

『なるほど。なかなかやるじゃないか、ご主人』

「相性ではこっちが有利だけど、油断はできないよ。
悠冬はちょっと特殊な技を覚えてるから。
璃珀君、ハイドロポンプ!」

「かわして!」

平常時より素早い動きで、何とかハイドロポンプをかわす。

その勢いのまま地ならしをお見舞いし、着実にダメージを削っていった。

「もう1度ロックカット!」

『うんっ!』

悠冬君はハイドロポンプを2回受けちゃってるから、ダメージは確実に蓄積しているはずだ。

ロックカットで更に素早さを上げて、早めに決着をつける!

「体力をリカバリーしなきゃ。自己再生!」

「そうはさせないよ! 悠冬君、フリーズドライ!」

『くっ……ぐ、ぅっ……!』

「璃珀君!」

氷タイプの技って水タイプにはいまひとつだったと思うんだけど……。

何か結構効いてる感じ?

璃珀はそのまま目を回して戦闘不能になり、2戦目は私と悠冬君が勝利したのだった。

(フリーズドライは氷タイプの技だけど水タイプに抜群なんだよ、ってフユカが後で教えてくれた)



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