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「あ゙づい゙ーー! アイス食べたーい!」

『珍しく気が合うね今すぐアイス買いに行くよ』

「めっちゃ早口で喋るじゃん」



カンカン照りの太陽の下で、私と碧雅がその暑さにダウンする。

最近のシンオウ地方は猛暑日続き。

昨日のシンオウ・ナウではアイスクリーム屋さんの行列が取材されてたっけ。

さすがにこの炎天下の中で行列に並ぶのは避けたい。まずはポケモンセンター探さないと。

『ユイも碧雅も、このくらいの暑さでへばってて大丈夫なのか?』

『お前と一緒にしないでよ』

『紅眞君は炎タイプだから暑さに強いんだね。白恵君と晶君は大丈夫かい?』

『からだぽっかぽかー』

『……この程度なら問題はない』

だいぶ我慢してるように聞こえるのは気のせいかな、晶?

『おや。ポケモンセンターが見えてきましたよ、マスター』

「あっ、本当だ! 部屋に空きがありますように!」

一縷の望みをかけてポケモンセンターへ駆け込む。

部屋の予約を入れるべく、ジョーイさんへ声を掛けた。



「「すみません、部屋空いてますか?」」



……ん? 私の他に誰かの声が聞こえたような?

声の聞こえてきた方へ振り向くと、そこには見覚えのある姿があった。

少しクセの残る黒髪のポニーテール。クリっとしたグレーの瞳。

「あれっ、ユイ?」

「えっ……なんでフユカがここに!?」

何ということでしょう。

私の隣に立っていたのは、カロス地方にいるはずのフユカその人だった。


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