01


「全員〜、番号!」

「1〜」

「2!」

「3!」

「4」

『5!』

「よし、全員いるね。
じゃあ今からは自由行動にするから、時間になったらここに集合ね」

私たちは今デパートに来ている。

このデパートはつい最近建てられたもので、今日はオープンセールが開かれていた。

今日一日何もすることがなかった私たちは、食料調達も兼ねて見に行こうということになったというわけ。

「ねぇねぇ來夢、あたしたちは服見に行こうよ!」

「うん、良いよ。レイナは?」

「あー、私しはパス。ちょっと書店コーナー行きたいから」

「私は食品売り場に行ってくる。そろそろ食材が尽きる頃だ」

メンバー随一のオカンぶりを発揮してますな、誠士。

「僕も手伝うよ。勇人はどうする?」

『じゃあ、俺はレイナと行く』

「勇人が書店……」

完全に個人的な印象だけど、勇人ってどちらかというと読書とか苦手そう。

『どうした? レイナ』

「ううん、何でもない。じゃあ、行こうか」

『おうっ! ……書店って、何の本を買うんだ?』


「シンオウ地方の神話に関する本だよ。在庫があれば、だけどね。
あと、このデパートは広いみたいだからはぐれないでね」

書店コーナーは意外とすぐ近くにあった。

よっし! 神話の本探すぞ!


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