07
「キャアアアッ!!」
突然、誰かの悲鳴が聞こえてくる。あの声、ユキエさんだ!
緋色と誠士にみんなを呼んでくるように頼んで、急いで声のした方に走る。
するとそこにはユキエさんを無理矢理引き摺って行こうとしている、スーツ姿の2人組がいた。
サングラスを掛けているから目元は見えないけど、いきなり飛び込んできた私たちに驚いているのは分かる。
「ばあさん!」
「チッ、他にも人がいたとはな……」
「お前たちの相手をしている暇は無い。この女の身柄は預からせてもらうぞ」
「それで"はい、そうですか"って納得する私たちだと思わないで!
來夢、サイコキネシス!」
『任せて!』
來夢のサイコキネシスで黒スーツ2人の動きを封じ、ユキエさんを救出する。
その間にナオトとジュウゾウさん、他のみんなも集まってきた。
「ばあさん、怪我は無いか!?」
「あぁ、おじいさん……私は大丈夫です」
「クソッ、次から次へぞろぞろと……」
「どうする、まもなくオーナーが到着なさるというのに……」
「オーナーだと?」
青刃がそう繰り返すと同時に、"何をやっとるか、お前たち"と別の声が聞こえた。
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