01
「よっし! みんな、準備は良い?」
「ちょっと待ってレイナ! あたしのカチューシャが見当たらないの!」
「あれ、ハンカチどこに置いたっけ?」
「レイナー、カメラのシャッターボタンってどれだっけ?」
……しっちゃかめっちゃかだな。
「笑理、カチューシャは一緒に探してあげるからちょっと待って!
來夢のハンカチはテーブルに置きっぱなし!
誠士、焔にカメラの使い方教えてあげて!」
「分かった」
もうそろそろ出発しないといけないってのに、バタバタバタバタ……。
「あ! 笑理、カチューシャあったよ!」
「ありがとう、レイナ!」
「はい、もう1度確認!
みんな準備は良い? あとチケット持った?」
「「「持った!」」」
「いつでも出発出来る」
よし! みんな準備OK!
急がないと飛行機に乗り遅れちゃう!
その後、何とか頑張って飛行機に乗り遅れることだけは阻止した。
みんな飛行機に乗るのは初めてだったのか、乗ってすぐの間は落ち着かせるのが大変だった(誠士は静かだったけど)。
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