15

「さて、次は君たち2人と俺たちでのバトルだな!」

人目を気にせずバトルを思いっ切り楽しめるからか、それとも私たちの連れているポケモンが珍しいのか、ダンデさんはとても生き生きとした顔をしている。

「無駄に良い顔しやがって……。でもまぁ、楽しいのは間違い無いわな」

「私たちも、とても勉強になります」

「次のバトルも、全力で挑ませていただきます!」

それぞれが自分たちの持ち場に着き、ポケモンを繰り出す。

「荒れ狂えよ、俺様のパートナー・ジュラルドン!」

「最高のバトルにするぞ、リザードン!」

やっぱりジュラルドンとリザードンで来たか……。

「誠士、レッツゴー!」

「白刃、saisir la victoir!」

『任された』

『姫の御心のままに』

相手はガラルのチャンピオンと、トップジムリーダー。

非公式戦とはいえ、2人の圧倒的なオーラがビリビリと伝わってくる。

これは気が抜けないな……。



「吹けよ風、呼べよ砂嵐!」

「さぁ、チャンピオンタイムを楽しめ!」



ダンデさんとキバナさんの号令に、リザードンとジュラルドンも力強い雄叫びを上げる。

ガラル地方のトレーナーって、こんなプレッシャーを感じながらバトルしてるのか……。

しかも、大勢の観客が観戦している中で。

そしてジムリーダーやチャンピオンは、そんな中にあっても自分を見失わない。

(すごいなぁ……)

私たちもいつか……あんな風に胸を張って、堂々とバトル出来るようになれるかな。


[*prev] [next#]






TOP
×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -