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「さて、次は君たち2人と俺たちでのバトルだな!」
人目を気にせずバトルを思いっ切り楽しめるからか、それとも私たちの連れているポケモンが珍しいのか、ダンデさんはとても生き生きとした顔をしている。
「無駄に良い顔しやがって……。でもまぁ、楽しいのは間違い無いわな」
「私たちも、とても勉強になります」
「次のバトルも、全力で挑ませていただきます!」
それぞれが自分たちの持ち場に着き、ポケモンを繰り出す。
「荒れ狂えよ、俺様のパートナー・ジュラルドン!」
「最高のバトルにするぞ、リザードン!」
やっぱりジュラルドンとリザードンで来たか……。
「誠士、レッツゴー!」
「白刃、saisir la victoir!」
『任された』
『姫の御心のままに』
相手はガラルのチャンピオンと、トップジムリーダー。
非公式戦とはいえ、2人の圧倒的なオーラがビリビリと伝わってくる。
これは気が抜けないな……。
「吹けよ風、呼べよ砂嵐!」
「さぁ、チャンピオンタイムを楽しめ!」
ダンデさんとキバナさんの号令に、リザードンとジュラルドンも力強い雄叫びを上げる。
ガラル地方のトレーナーって、こんなプレッシャーを感じながらバトルしてるのか……。
しかも、大勢の観客が観戦している中で。
そしてジムリーダーやチャンピオンは、そんな中にあっても自分を見失わない。
(すごいなぁ……)
私たちもいつか……あんな風に胸を張って、堂々とバトル出来るようになれるかな。
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