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キバナさんの案内で宝物庫を見学させてもらう。

保管されていたのは、ガラル地方の歴史や伝説を伝えるタペストリー。

大昔に起きたブラックナイトという現象と、それを打ち破った2人の英雄の姿が織り込まれていた。

宝物庫の見学を終えた後、ダンデさんの提案でタッグバトルをすることになった。

ちなみに、ナックルスタジアムのバトルフィールドを貸切だ。

まずはジャンケンでペアを作ってのバトル。

その後は私とレイナ、ダンデさんとキバナさんのペアでのバトルだ。

ジャンケンの結果、私はダンデさんと、レイナはキバナさんと組むことに。

「まさかチャンピオンとバトル出来るなんて、光栄です!」

「こちらこそ。思い切り楽しもう、フユカ君!」

「キバナさん、よろしくお願いします!」

「おぅ、ドラゴンタイプの底力を見せてやろうぜ!」

キバナさんとレイナが、それぞれフライゴンと勇人君を繰り出す。

それに対して私は緑炎、ダンデさんは見たことの無いポケモンを繰り出した。

この子もガラルのポケモンなのかな?

「お前……フライゴンとタツベイ相手にドラパルトとかガチじゃねえか」

「君たちの弱点を突けるのが彼だけだからな!
たまにはドラゴンタイプ同士で戦うのも良いだろう?」

このドラパルトって子、ドラゴンタイプなのか。

尻尾が透けてるからゴーストタイプかと思ってた。

頭にちっちゃいポケモン(後でドラメシヤだと教えてもらった)を乗せてて、ちょっと可愛いな。

「うし、じゃあ始めるか」

キバナさんはその言葉と同時に、さっきまでのヌメラスマイルがキリッとした表情に変わる。

まるで目の前の獲物を狙うかのような野性的な瞳で、いかにも荒々しい。

「先攻は君たちに譲るぜ!」

「それでは遠慮なく! 勇人、緑炎君に思念の頭突き!」

『よっしゃ!』

「シャドーボールだ!」

ドラパルトの放ったシャドーボールが勇人君に直撃する。

勇人君は"ぐえぁっ"って言いながら弾き飛ばされた。

「フライゴン、ドラパルトにドラゴンクロー!」

「させません! 緑炎、燕返し!」

『了解』

一進一退の攻防が続いたけど、勇人君と緑炎は途中で戦闘不能になってしまった。

そのままダンデさんとキバナさんの一騎討ちになって、ダンデさんが勝利を収めた。


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