11


その日から2日間、私たちは時間が許す限りガラル観光を目一杯楽しんだ。

この地方では"空飛ぶタクシー"という交通手段があるらしくて、アーマーガアというポケモンが運んでくれた。

ターフタウンで地上絵を見て、バウタウンで海鮮料理に舌鼓を打つ。

エンジンシティでジムリーダーのカブさんとバッタリ出くわしたり、ラテラルタウンの壁画を見たりした。

ルミナスメイズの森で道に迷ったのも、良い思い出だ。

ダンデさんの故郷だというハロンタウンにも行った。

町の至る所にウールーというポケモンが放し飼いにされていて、とてものどかな場所だった。

とても人懐っこい子たちばかりで、遊びたい盛りのウールーが男の子に"こら、お姉さんたちを困らせたらダメだろ"って言われていたっけ。

"ごめんなさいだぞ"と謝るその男の子は、どこかダンデさんに似ている気がした。


[*prev] [next#]






TOP
×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -